2025年12月2日火曜日

#2.ゲーム制作のすすめ(開発環境という名の切符を手に入れる ~ あなたに合ったエンジン・言語の選び方 ~)

 

【はじめに】

 行き先(作りたいゲームの規模)が決まったら、次は乗る列車(ツール)を選びましょう。 現代には無料かつ高性能な制作ツールが溢れています。「Unity」「Unreal Engine」「Godot」……名前を聞いたことがあるかもしれません。 しかし、選択肢が多すぎて迷子になることも。ここではSAPO_CREATE_STATION流の視点で、おすすめの「切符」を紹介します。

§1. 「エンジン」か「コード」か

大きく分けて2つのルートがあります。

  • A. ゲームエンジン(Unity, Godotなど)

    • 特徴: 物理演算や3D表示など、すごい機能が最初から用意されている。

    • メリット: 市販レベルの見た目のゲームが作りやすい。

    • 注意点: 機能が多すぎて、ツールの操作を覚えるだけで一苦労。「なぜ動いているか」がブラックボックスになりがち。

  • B. プログラミング言語(Python, C言語など)

    • 特徴: 必要な機能を自分で書く。

    • メリット: 「ゲームが動く仕組み」を根本から理解できる。応用が効く。

    • 注意点: 最初は地味な画面になりがち。

イメージ(作りやすいが型にとらわれるゲームエンジン:ブロック)
イメージ(創作性が必要だが自由なプログラムコード:粘土)

§2. 初心者にこそ「Python」を推したい理由

あえて言います。最初はPython(パイソン)がおすすめです。 特に Pygame などのライブラリを使えば、短いコードでウインドウを出して絵を動かすことができます。

  • 読みやすい: 英語の文章に近い感覚で書けるので、挫折しにくい。

  • ロジックが身につく: 「もし(if)」「繰り返し(for/while)」といった、プログラミングの基礎体力がつきます。ここで覚えた考え方は、将来UnityやC++に移行しても100%役立ちます。

  • 汎用性: ゲーム以外(AI、自動化ツールなど)にも使える最強のスキルになります。

§3. 開発環境のセットアップは「最初の儀式」

「よし、Pythonやるぞ!」と思っても、インストールでつまづく人は多いです。 これは誰もが通る「儀式」だと思ってください。

  1. Python本体をインストール。

  2. コードを書くためのエディタ(VS Codeなど)を入れる。

  3. 「Hello World」と画面に出す。

 ここまでできれば、あなたはもうエンジニアの入り口に立っています。エラーが出てもめげないで。コピーして検索すれば、答えは必ずネットの海にあります。

【まとめ】

 道具に使われてはいけません。道具はあくまで「あなたのアイデアを形にするための筆」です。 まずは無料のPythonを入れて、自分の手でコンピュータに命令する楽しさを味わってみましょう。


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